雅号(がごう)について【簡単に解説】雅号はニックネーム。持つかどうかは自由

知識
くうちゃん
くうちゃん

・そもそも雅号って何?
・なぜ雅号を使うの?
・重々しい印象ですが…
・何段くらいで、雅号を持つのが適切?
・先生に雅号を勧められたけど、本当に必要?
・雅号が欲しいときはどうしたらいい?

こういった疑問に答えていきます。

本記事の内容

  • 雅号はニックネーム
  • 雅号を使う理由
  • 雅号を持つかどうかは自由
  • 早くても、初段が適切な理由
  • 雅号をゲットする3つの方法

雅号はニックネーム

雅号(がごう)とは、書画に用いる趣のある名前です。

雅号で書家活動をしたり、自分の作品にサインとして雅号を書いたりします。

「苗字+雅号」で名乗られることが多く、有名な書家だと青柳美扇さん、中塚翠涛さん、武田双雲さんなどです。また紫舟さんのように雅号のみで名乗られる書家もいます。

また自分の作品にサインとして雅号を入れる場合もあります。例えば私だったら「烏有」と書いたり「烏有書」と書いたりします。

簡単に言うと雅号とは書家活動をするときのニックネームです。 「ニックネーム」というと「そんなに軽んじていいものではないのでは?」と思われるかもしれません。たしかに雅号は作品の品位を高めるものでもありますが、本来そこまで重々しいものではありません。

一般的にも、年齢や段級位に関係なく雅号を持つことができるとされています。例えば、お習字習いたての小学生でも雅号を持つことは可能です。

雅号を使う2つの理由

その1:昔の名残

みなさんは、ジブリの『千と千尋の神隠し』や『ゲド戦記』は観ましたか? 千尋は湯婆婆との契約で名前を書いたことで(正確には苗字は誤字を書いていますが)、アレンは「まことの名」をクモに言ってしまったことで、支配されてしまいました。

これは古来、相手に本名を知られると支配されたり操られてしまうと言われていたためです。つまり、いちばん重くて大切な名前というのは本名であり、それは先生や親兄弟以外の他人が軽々しく口にしてはいけないものでした。

ニックネーム(愛称)を使って生活することで、本名を守っていたんですね。雅号はその名残だと思ってください。

その2:作品の「まとまり」のため

書作品のはメインである本文(例:「茶」)に漢字が使われることが多いです。作品にサインとしてひらがなで名前を入れると、文字に丸みがあったり漢字より画数が少ない分、本文の漢字の圧に負けてしまい、作品としてまとまりがありません。

下の例のように、本文と同じく漢字でサインを入れることで、本文の圧にも負けず作品としてもまとまりがあります。

特に女性は名前がひらがなの人もいるので、そういう人は雅号をでサインを入れると本文に負けず、まとまりのある作品に仕上がります。

ここまでで、雅号を使う理由と漢字で書く理由を理解してもらえたかと思います。

雅号は絶対持たなきゃダメ?【結論:自由です】

書道歴が長くなってきた人や高段位の人など、雅号は絶対持たなきゃダメなのか悩んでいる方も多いと思います。

教室の先生にこんなことを言われていませんか?

  • 「〇段になったら雅号を持っておかないと」
  • 「他の生徒さんはみんな持ってるよ」
  • 「将来教室を開くなら雅号くらい持っておかないと」

書道会や流派、先生によってもちがいがあるので一概には言えませんが、一般的には雅号を持っていなくても問題はありません

日本習字では、最高段位の八段でも雅号を持っていない人もいますし、雅号を持っていなくても教室は開設でき、先生を名乗ることもできます。何も問題ありません。

有名な書家も、成田眞澄さんは本名。金澤翔子さんも本名だと思います。國重友美さんは「友美」は本名。岡西佑奈さんも本名ではないでしょうか。なので、必ずしも雅号を持たなければならないということもありません。

本名が気に入っている人もいると思うし、雅号を持つか持たないか、あるいはどのタイミングで雅号を持つのかは完全に自由です。重要なことは「あなた自身が、今、雅号を欲しいと思っているかどうかです。

先生の中には雅号を持つことをゴリ推ししてくる先生もいるみたいです。しかし、雅号を命名してもらうのには、お金がかかる場合が多いので、私は半強制的なすすめ方に疑問を感じます。

参考までに日本習字では、三段合格時に「雅号申請書」が送られてきます。このタイミングで勧める先生が多いと思いますが、日本習字としても強制ではないみたいですし、「いつまでに申請しないと雅号が取れなくなる」という期限もありません。雅号申請はいつでもOKです。

繰り返しですがいちばん大事なのは「あなた自身が雅号を欲しいと思っているかどうか」です。先生にすすめられて検討することもいいですが、最終決定はあなたの心です。

早くても初段が適切な理由(ペンギン書道教室の場合)

雅号はニックネームなので、年齢や段級位を気にせずいつ持ってもOKですが、私個人としては早くて成人(漢字部)の初段が適切かと思います。

理由は、幼児~成人の準初段まではやはり本名を練習してほしいからです。日本習字の場合は初段になると基本的なスキルが身についたとみなされ、初等免許状(小学生に教えることができる免許)を申請することができます。ここまでくれば作品に雅号を入れてもいいのではと思います。

ただ、日本習字としては年齢や段級位の規定は何もないので、初段未満の人でも雅号が欲しければ、気にせず雅号を持ってOKです!ペンギン書道教室でも、まだ初段じゃないけど雅号が欲しいという希望があれば雅号を持ってもOKとしていました。

雅号をゲットする3つの方法

雅号を欲しいと思ったら、ゲットする方法は3つ!

  1. 通っている教室の先生に命名してもらう
  2. 自分で命名する
  3. 日本習字に雅号申請をする(日本習字の会員さん限定)

こういった方法があります。詳しくは次回、解説します。

今回は雅号がどういったものなのか簡単に解説しました。雅号が何なのかわからなかった方、雅号を持った方がいいのか悩んでいた方の参考になればうれしいです。

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