
烏有先生、前回、初段になるまでにマスターしたい3つの筆使いを教えてもらったと思いますが、同じように二段にも先生なりの基準ってあるんですか?

もちろんありますよ!では、今日は初段や準二段の人のために昇段のコツを解説していきます!
今回の【昇段のコツ】は、私が専門学校で学んだことや、実際に教室で指導をして分析した内容を紹介していきます!
【二段】になるためにマスターしたい【3つの筆使い】
- 文字や作品に気脈が感じられること
- スピード感があること
- 間架結構法ができること
です。

初段の時よりレベルアップした感じがあります。

そうですね。それでは画像も使って詳しく見ていきましょう!
1,文字や作品に気脈が感じられること
ひらがなの「に」を2通り書いてみました。


ピンクの点線を見ると、一目瞭然ですね。

「気脈」とは、筆の通った道すじです。次の画への自然なつながりを意識しましょう

右の「に」の方が、次の画への自然なつながりを感じます。コツは何ですか?

コツは、墨継ぎをせず、1文字まるっとリズムよく書いてしまうことです。
2,スピード感があること
次は「猫」と書いてみました。

これはわかりにくいかもしれませんが、①と②はどこがちがうと思いますか?

①の方がスピードを出して書いています。②はゆっくり(悪く言えばモタモタ)書きました。

そう言われれば、②の方が墨の色味がべったりしてるかも?

そうですね。①はちょっとグレーがかって見える部分があると思います。

墨は黒一色なので、濃淡が表せるようになると文字に立体感が生まれ、味わいのある作品になります。
かといってものすごいスピードで書いてしまうと線がかすれてしまいますので、どの程度が「ほどよい」スピードなのかは実際に半紙に書いてみて研究してみてください。
3,間架結構法ができること
これは筆使いというかは理論に近いかもですが、間架結構法とは簡単にいうと「整った字を書く8つのコツ」です。

詳しくは下に貼ってる僕の記録ノートみてね
最後は間架結構法ができることです。
間架結構法を勉強すると、今まで何となくできていたことの一つ一つを理論的に理解することができます。

スキルはもちろん、理論でも説明できる先生ってかっこいいと思いませんか?

僕が中学生のとき、書道部の先生は「手本がこうだからこうだ!」としか言ってくれず困っていました。ちゃんと説明して欲しかったですね…
この3つの筆使いを選んだ理由
二段になるということは中等免許をゲットしにいくということ。中学生までの指導が可能となります。
中学生からは行書の課題が始まり、文字に流れを意識した筆使いが重要になってきます。また「生徒八段試験」は多くの生徒さんが中学生の時期に受験しています。
生徒八段の受験生に教えるスキルがあるかどうかは、二段昇段への重要な要素になると思います。
実際に先生じゃない人も、中学生に指導するつもりでスキルを磨いてみましょう!

改めて、筆脈(筆の流れ)を意識して練習してみます!

今日の授業はここまでです。さとるくん、お疲れさまでした!
まとめ
二段になるためにマスターするべき3つの筆使い
- 文字や作品に気脈が感じられること
- スピード感があること
- 間架結構法ができること
二段は中学生までを指導できる立場。行書の筆使いや、間架結構法を理解しておくと◎


